プッチンプリンが桜形になっていてビックリした院長竹内幹伸です。

 

ふうちゃんが、プッチンプリン大好きで、

 

スーパーに行くと大きいのを買えってせかされます。

大きいのだけ、桜型　😆

 

 

さて、今週は春休み中なので、名医って何かを考えてみました。

 

けど、名医の定義って超難しいと思っています。

 

個人的には、

あれやこれやと手を出すことなく、

 

ある一つのことに全集中している

明るく会話ができる医師が名医だろう

・・・と思ってます。

 

理由は、３つあります。

１つ目、

 

医療の大前提として、

「全員を100点良くする」＝「新車に戻す」

これは、

ほぼほぼあり得ません。

 

例えば、車って10万km乗ったら、

 

そろそろ乗り換えかな−？

と思いません？

 

人生100年としたら、

私は49才なので車で言うと

49,000ｋｍ乗ってきた車と同じすね。

 

49,000km乗った愛車の足回りがガタガタする、

愛車のエンジン音が少しうるさい

燃費が悪くなってきた

 

と、トヨタに修理にもっていって、

 

受付のお姉さんに、

「新車の状態に戻してや！新車状態じゃないと納得でけへんで！頼むで」というと、

 

トヨタのお姉さんは

すぐにバックヤードに行って、

 

「店長！店長！てんちょーーぉーー。なんか、すっごい、けったいな人が来ましたぁーーー！49,000kmの車を新車にせんと、しばくみたいな事を言うてる奴が来てます。やばい感じがします！」

 

となると思います(笑)

 

現在の医学では、

 

「絶対新車に戻す」＝「100点にする」

 

そんなことはどんな手を使っても不可能です。

 

多くの患者さんは、

約70-90％ぐらいの改善で、

「良くなったよ！」と

おっしゃってくれるかたが多いです。

 

しかし、一方で

 

「しびれが残っている。納得できない！」とか、

 

「思ってたのと違う！」とおっしゃる方もいます。

 

そう考えたときに、

医療での名医ってなんだろう？

と考えてしまいます。

 

 

そんなん、簡単じゃん！

 

腕が良くて手術が上手い医者が

「名医」に決まっているやん！

 

と思いませんか？

 

ただ、どんなに手術が抜群に上手い先生でも、

「あなたの身体を新車状態に戻す＝100点の回復を確実に約束する」

 

っていうことは不可能です。

 

そう考えると、名医とは

 

「腕が良い＝大きな手術合併症が少ない（術後に車いすになっちゃうリスクが低い）」

が妥当かもしれません。

 

「全員に１００点の回復を確実に約束する」

は不可能だからです。

 

そもそも、私自身、

腰痛もちで、

頭痛もちで、

手術を受けた左足のしびれ・痛み、

歩行時のだるさなど、

・・・残ってますもん。

 

治す側の医師の私の症状残ってます。

 

理由、２つ目

 

手術が抜群に上手な先生って

 

めっちゃ性格も良くて、

親身に話を聞いてくれて

説明もしっかり丁寧にしてくれる

医者だと勝手に思ってませんか？

 

手術の合併症は少ないけど、

めちゃくちゃ性格が悪くて、

話は聞いてくれない、

診察中に目も見てくれない、

説明も専門用語だらけ

 

そんな医者だったらどうですか？

 

どんだけ手術の合併症がすくなくても、

そんな先生に手術してもらって

良くなったと感じますかね？

 

だって、

根本的にどんな名医が手術しても

「100点の回復を絶対約束する」

・・・はない　からです。

 

しかも

手術前から、

いやーな思いもするわけです・・・。

 

結果、

 

私が思うに

 

手術と診察のバランスのとれた医師が

名医のように思っています。

 

 

最後に　３つ目、

 

私の経験では、

ある1つの手術だけに全力集中している先生は

上手（合併症が少ない）ことが多いです。

 

一方、

あれも、これもと

色んな手術に手を出している先生は怪しいかもです。

 

私の好みになるかもしれませんが、

あれやこれやと手をだしている人より、

何かに１点集中している人が好きですし、

信用をしています。

 

整形で言うと、

膝も、股関節も、肩も、脊椎もなんでも手術する先生より、

脊椎に特化した先生がいいでしょうね。

 

その脊椎に特化した先生の中でも、

 

色んなタイプ脊椎の手術

ボルトの固定術や、

顕微鏡の手術、

腫瘍の手術、

内視鏡の手術、

末梢神経（手根管など）の手術など

いろんな手術をする先生より、

 

「内視鏡PELD手術しかやってません！」

と言う医師のほうが、

 

信頼があると個人的に思ってます。

 

３０代ぐらいまでは

全部経験した方がいいですが、

 

遅くても４０歳を超えたら、

あれやこれやに手を出している医師より、

一本化している医師の方が個人的には信頼してます。

 

だって、逆に私が胃がんになったとして、

胃も

肝臓も、

膵臓も、

大腸も、

いろんな腹腔鏡手術をしている

平均タイプの外科の先生に、

胃がんのオペを腹腔鏡でしてもらうより、

 

「人生を胃がんの腹腔鏡手術１本にかけている」

 

そんな、先生に手術をしてほしいもん。

 

いろんなことに手を出している浮気性のDrより、

一つのことに特化した一途のDrを信頼してます。

 

 

私が思う、名医は

 

あれやこれやに手を出す浮気性の医師より、

ある一つのことに特化しまくった超絶一途な医師で、

診察室ではあなたと一緒に

楽しく笑顔で会話のできる医師を

名医だと思っています。

 

さあ、

来週から外来に内視鏡手術にがんばるぞ！

スタッフのみんな来週からも助けてやー。

頼んだで。