リハビリの魅力

2021.5.14

コストコでキットカットの大きな詰め合わせを購入しました。ブラックのキットカット、抹茶味のグリーン、そしてイチゴ味のモモイロのキットカットそれぞれ均等に入っていると思いきや、ほとんど通常の赤いキットカットばっかりで、世の中そんなに甘くないことを思い知った院長　竹内幹伸です。

腰椎ヘルニアPELD・頚椎ヘルニアPED・腰部脊柱管狭窄症PELの内視鏡手術治療ばかりのお話になってしまっていましたので、今日は私たちのリハビリについてです。

CSCでは「アンチエイジング」ではなく、「美しく年齢をとる」を目指しています。

悪くなった機能を１００％元に戻すではなく、いかに眠っている・意識していない機能を引き出して利用していくかです。病気を患ってまもないかた、軽症の方、若い方であればしっかりした治療により元通り100%の機能回復するかたもたくさんおられます。

ただ、症状が慢性化しているかたや、高齢のかたはそう簡単にはいきません。何十年もかけてぐねぐねに曲がってきたせぼねをリハビリのみでまっすくにするのはかなり難しいです。

私自身も左大腿骨の病気を10代にしました。回復がめちゃくちゃ望める若い時期にです。しかし、100%の回復はしていません。

たとえば、左股関節の動きが悪くて左の足の爪は切れないですし、しゃがんで左足の靴ひもは結べないんです・・・。100mもあるくと左股関節が痛くなってきて、歩行がびっこ気味になってしまいます。

しかし、ちょっとした工夫やアイデアで改善します。たとえば、左手で爪切りを使い、膝を曲げて外に倒してあぐらをかくような体勢になれば左足の爪はなんとか切れます。靴を履いたままでなく、靴を脱いだ状態でヒモを結めば大丈夫です。左手で爪を切る練習は必要ですが切れるようにぬります！

左股関節の手術の影響により、左足が３ｃｍ右に比べて短いので、左靴の中に1.5cm底上げのためのインソールを入れています。そうすることで、100mが１ｋｍぐらいは歩けるようになりました。

それも、ぜーんぶ、リハビリの先生からアドバイスをもらいました。

医師になって学んだのは、歳をとることは恥ずかしいことでも、否定することでもなく、人間は老いていくのは受け止めにくいですが事実で、若返りや、新車に戻ることは現状ではむずかしかったんです。

私の身体も同じでした。

痛み・しびれゼロ、元通りの身体にはどうあがいてもなりません。痛んだ自分の身体、痛みしびれがあり動きの悪い左股関節も愛すべき自分の一部です。新車に戻すのではなく旧車となった自分の身体には旧車の人生(歴史)のよさがありますもん。たのしく日常生活をおくれてますし、１時間ぐらいの内視鏡手術はもちろんできます（笑）

若い頃に戻す、若返り、アンチエイジング、１００％機能回復を目指すのではなく、眠っている能力をひきだして日常生活をすごしやすくしていきましょう！です。

爪切りや、靴紐、インソールのようなアイデアをもらいながら！

そんなリハビリを作業・理学療法の先生と一緒に当院ではやっています。作業療法士の女性先生、理学療法士の男性先生ともにアイデア豊富で優秀で引き出しが多いです。　内視鏡治療では治りにくい疾患や、内視鏡治療が不要な疾患、内視鏡治療ができない疾患でも眠っている機能を呼び起こしてくれてくれて痛み、しびれを軽減する手助けをしてくれます。

こすったバンパーの傷、ハントルを目一杯きったときに変なおとがしたりするのも、人生を共にしてきた思い出のつまった愛車・自分自身だとおもっています。

あ！

だから、私はピカピカ・スタイリッシュで高性能な令和の新車より、昭和の旧車・マニュアル車が大好きなのかも！ギラギラしたポルシェやレクサスより、1960年代のクラウンとか、ブルーバードにめちゃくちゃ魅力を感じますwww

大金持ちならどんな新車でも購入できます。でも歴史の詰まった旧車はいくら大金をはたいても、その長い歴史・費やしてきた時間を購入することはできません。ヒトも同じで、美しく年齢を重ねた方はほんとステキです。私はそこに強い魅力を感じてしまいます。

今週もたくさんの内視鏡治療がありました。

腰椎ヘルニアPELD TF,PELD IL、腰部脊柱管狭窄症PEL治療、そして頚椎ヘルニアの内視鏡治療PED治療も盛りだくさんでした。

YL・イーグル・フェジ、田中の鉗子が大活躍でした。