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2023.11.10

内視鏡治療について(FESS,PEL,PELD)

目次

保険適応・日帰り内視鏡治療治療 FESS:Full Endoscopic Spine Surgery

内視鏡治療FESS(PELD/PED手術)の流れについて。

・手術までには最低2回は受診が必要です。
(どれだけ遠方の方でも、保険診療でヘルニアや脊柱管狭窄症の内視鏡治療・PELD手術を行っている以上、これだけは仕方ございませんので、御協力をお願いします。)

 

最短の場合↓↓

1回目(初日):初診(初めての受診)で神経症状・画像所見など診察があり、
手術となれば手術前検査をその日に行います。

2回目:手術前検査の結果説明、
手術の説明など、
手術当日は何時頃に受診したら良いのか?とか、
前日の食事はいつまでのにしたらいいの?
などの説明をします。
(追加検査が必要な場合は再度受診となります)

3回目:手術日
(午前中手術をして夕方歩いて帰宅です。)
→*希望入院について(下記)。

4回目:手術翌日
傷口の処置

5回目:手術1週間後
傷口チェック リハビリ開始など

6回目:手術1ヶ月後
症状チェック(CTやMRIなど)

7回目:手術3ヶ月後
症状チェック(CTやMRIなど)をして
問題なければ終診となります。

 

*希望入院について。

患者さんのなかには、生命保険の関係や、日帰りは不安だよ心配だわ・・・などなど様々な理由から1泊〜数日間などの入院を希望の場合、中京スパインクリニックには入院施設がないため、近隣の協力病院に入院をお願いすることも可能ですので、遠慮無くおっしゃってください。

 

 

内視鏡治療FESS治療(PELD/PED手術)までの待ち期間

・現在、保険適用・日帰り腰部脊柱管狭窄症の内視鏡治療は、約3、4ヶ月待ち、腰椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折の日帰り内視鏡治療は約1ヶ月前後となっています。

ココも参考にしてください。(ここをクリック)

 

みなさんにご理解いただき助かります。

もし、早急の手術加療をご希望の場合は他医療機関に紹介状を書かせてもらいますのでご相談下さい。

 

 

内視鏡手術治療PELD,FESSの手術費用について。

 

★電話の問い合わせ、直接の問い合わせ、ネットからの問い合わせを含めて非常に多い質問で
手術費用についてです。

当クリニックの腰椎ヘルニア・首のヘルニア(頸椎ヘルニア)・腰部脊柱管狭窄症・圧迫骨折の治療は
すべて保険診療です。
自費診療/自費手術
・自由診療ではありません。術後の個室料金は無料0円です。

いわゆるFESS治療: PELD・PED・PEL・PECF、FELD・FED・FEL・FECFなどの内視鏡手術治療はすべて保険診療です。

当院で腰・首の内視鏡手術(PELD・PED治療)を受けても、大学や一般病院で大きな傷の脊椎手術を受けても、ほぼ同じ負担額です(入院費用など余計な費用がないため、当院は金銭的負担は少ないと思います)。

余計なお金は使わずに貯蓄して、お金は老後に大切にとっておいて、日々を楽しく健康でボケることなく長生きしましょー。

 

手術治療費用(負担額)は下記の通りです

① 高額医療費制度利用せず

保険3割負担の方・・・約15万円

保険2割負担の方・・・約10万円

保険1割負担の方・・・約5万円

 

②高額医療費を利用すれば、年収により変化し負担額が軽減する事があります

(詳細は受付でお聞きください)

70才未満の方

年収901万円以上 通常の3割負担額と同額

年収900−600万  約167,000円が上限

年収600−210万  約80,100円

年収210万以下   約57,600円

市民税非課税世帯  約35,400円

 

70才以上の方

年収690万円以上 通常の2割または1割負担額と同額

年収690−380万  約167,000円が上限

年収380−145万  約80,100円

一般課税世帯     約18,000円

市民税非課税世帯  約8,000円

 

 

PELD内視鏡治療手術の術後について。

・「当日運転して来院して、術後に運転して帰って良い?」

これは原則NGにしています。運転して帰宅でもOKとしたいのですが、万が一、運転中に子供が飛び出してきて麻酔の影響などでブレーキのタイミングが少しでも遅れたら・・・と考えると、NGとさせてもらっています。

ですので、当日は送迎してもらうか、タクシー・バスなどの公共機関を使ってください。

 

・「いつから仕事してもいいの?」「たばこは?」「お酒は?」「ゴルフは?」等々です。

これは、CSCのスタッフがせっせせっせと作ってくれたパンフレットがあります。そこに載せてありますので、CSC受診時に見本をテレビの前に置いておきますのでご覧ください。

手術を受けられる患者さんには無料でお渡しします。

 

一概には言えませんが、
おおむね仕事は、

デスクワークは約1週間

軽作業は2週間

重労働は1,2ヶ月とさせてもらっています。

 

たばこ・お酒は、止めてもらいたいですが、原則、傷が癒えるまでの10日後を目処としてください。

タバコを10日止められたら、もう禁煙できますよ!

 

ゴルフは練習なら1ヶ月、18ホールは約3ヶ月後からです。

 

 

・「手術の後はいつから動けますか?」

とっても多い質問です。「動けますか?」の「動ける」を患者さんがどの程度をおっしゃっているかによります。例えば、トイレにいったり、コンビニに行ったりの日常行動を「動ける」とおっしゃっているのであれば、内視鏡手術治療後の当日夕方から可能です。一方、職場復帰を「動ける」と言う意味であれば、あくまでも目安となりますが、デスクワーク(治療後約10日)、軽作業(治療後約14日)、重労働(治療後1−2ヶ月程度)となります。

 

 

・「手術後から退院するまでってどんな流れですか?」

手術が終わって2時間後からトイレOK、3時間後から歩行可能です。

 

以前、全身麻酔の手術を受けられたかたは知っておられると思いますが、

不快な尿道カテーテル留置(とくに男性はおチンチンの不快感がつよいですよね!)などはしません。

私自身も3回全身麻酔手術を受けています(左大腿骨手術を3回)が、とにかくあの、おしっこの管(尿道カテーテル)が不快感が強くスゴく嫌でした。

 

 

あと、愛知医大の頃に患者さんからよく言われたのが、手術後に、窓も無い、モニター音だけで、全く眠れなかったICU(集中治療室)に入るのが嫌だと言われました。

私は、至れり尽くせりのICUに術後に入るのは安心・安全で良いと思っていたのですが、患者さんにはとっても苦痛のようでした。

 

当院はICU(集中治療室)はなく、リカバリー室(TV付き個室)で2,3時間、血圧や手足の動き、傷口の経過をみたあと退院となります。(ご家族の方も同室OKです)
直後からケータイいじりはOKです(笑)

当院はテレビもありますし、ご家族も同席できますし、ケータイも術直後から見られますので大丈夫ですよ。

当院のリカバリー室

↓↓↓↓

 

 

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

電話0561−73−1900

FAX0561−72−8818

 

MEDとFESS(PELD/PED)の違い。

 

私見ですが、MED (Micro Endoscopic Decompression)とFESS(Full Endoscopic Spine Surgery)・PED (Percutaneous Endoscopic Decompression)の違いを簡単に説明させてもらいます。どちらも保険診療のため窓口でのご負担額は同じですが、MEDは入院必須のため食事代・お部屋代などなど、別途入院費用が必要となります。

 

*当院ではMEDは行っておりません。

*FESSとPEDは全く同じです!呼び方が変わっただけです。

 

 

MED 利点・欠点

利点

①全国的に多くの施設で導入している

②多椎間病変(数カ所でも一度に手術可能)の手術可能

③頚椎症性脊髄症にも適応し守備範囲が広い

④保険治療・保険診療

⑤パックリ手術に比べて傷口が20mmと小さい

 

欠点

①PED手術治療に比べると傷口は大きい

②PEDに比べると筋肉や骨を削る範囲は大きい

③入院が必須

*当院ではMEDはやっておりません(入院ベッドが無いためです)

 

 

FESS/PED治療

利点

①傷口がとにかく小さい

②当院では日帰り

③保険治療、保険適応

 

欠点

①やっている施設が極端に少ない

②手術難易度が高い(特に腰部脊柱管狭窄症は)

③適応外疾患などがあり、守備範囲がせまい。

④特別な内視鏡器機を別途必要とする。非常に高価なわりに、他の手術での代用ができなく、初期投資が大きくなる。(クリニック・病院側の経営を圧迫してしまう)なので、どこの施設でも導入を躊躇してしまう。

 

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

電話0561−73−1900

FAX0561−72−8818

 

PELDとFESSの違い

全く同じ細い内視鏡による手術手技です。

これです↓

学会の都合により呼び方がこの数年で変わっただけです。

PELD: Percutaneous Endoscopic Lumbar Decompression

PED  : Percutaneous Endoscopic Decompression

FESS: Full Endoscopic Spine Surgery

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

電話0561−73−1900

FAX0561−72−8818

 

オンライン相談

 

当院ではオンライン相談を行っております。

 

遠方の方はご利用を検討して下さい。

 

なお、オンライン診療とは違いますので、お間違えのないようにお願いします。
日帰り・保険による脊椎内視鏡手術FESS(PELD/PED/PEL/圧迫骨折)の相談です。

遠方で直接受診しにくい、しかし日帰り内視鏡の適応かどうかを知りたいというかた向けに15分のオンライン相談をします。

 

① 事前に当クリニックに
画像データーを郵送してください。
(画像3点セット(レントゲン・MRI・CT)
がそろっていると診断しやすいです。)

 

② 問診票も当クリニックの
ホームページからダウンロードし
ココ問診票)、
画像データーと一緒に郵送
(〒470-0115愛知県日進市折戸町笠寺山50-6 腰・首・頭の中京スパインクリニック)
または、FAX(0561-72-8818)してください。

 

③ 費用は予約料金1000円(税込み)
+相談料5500円(税込み)
=6500円(税込み)、
15分です。

 

ちなみに、、、

 

【直接来院との比較】
例)大阪から直接受診してもらった場合の費用
約18000円〜25000円(下記のA+B)です。

A.初診の方は診察料+画像料
(レントゲン+MRI撮影)で約10000円。
すでに3点セット画像あり
(レントゲン+MRI+CT)で約3000円。

B.大阪から当院までの往復交通費、約15000円。
内訳)新幹線往復で5980円×2=11840円、
名古屋駅⇔日進駅の往復530円×2=1060円、
日進駅⇔中京スパインクリニックまで
バス100円×2=200円、
タクシー約1000円×2=2000円

C.初診の場合、約30-60分時間待ち
(混んでいると2時間待ち)

直接来院費用(大阪〜当院まで)
:A+B=18000〜25000円

 

※オンライン相談の場合は、
待ち時間なしで6500円(税込み)です。

 

 

ここから予約できます。
https://clinics.medley.life/clinics/5ecc85691e296135de168d32

オンライン相談のための準備
https://clinics.medley.life/guide

 

 

よく頂く質問

  • 「○○クリニック、○○病院との内視鏡手術の違いを教えてください。」です。

 

当院の治療方針、手術方法、術後の回復度や手術の合併症率などをお伝えすることはもちろんオッケー!!!なんですが、たとえば、他のクリニックや病院について

「〇〇病院の内視鏡手術方法を知りたい」とか、

「〇〇病院の手術成功率や合併症率を教えて欲しい」とか、

「△△病院で内視鏡手術すると術後いつから仕事可能なのか?」とか、

「▢▢病院の内視鏡手術後は何日間入院か?」とか、

「〇△病院はどうして自費手術なのか?」などは、

 

正直、私たちには「???」です。しかも、先方の病院について適当なことは言えませんので、詳細はその病院に連絡して聞いてください。

 

意外と多い質問です。

 

ただ、おそらく、そのような質問をされる多くのかたは当院よりそちらの病院の方を気になっておられることが多いので、そちらの病院に直接聞かれた方が良いです。

 

脊椎内視鏡手術のような最新治療をやっているような病院やクリニックであれば、電話相談やオンライン相談などを取り入れている事が多いと思いますので、直接聞かれた方が良いです。

もちろん、ご希望であれば遠慮なく「〇〇病院に行きたい」とおっしゃってください。私たちに遠慮されなくても大丈夫です。紹介状を作成さてもらいますよ。

 

当院としては患者さんが良くなるのであればどんな方法でもOKですし、納得された治療法を選択された方が良いです。

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

電話0561−73−1900

FAX0561−72−8818

 

よく頂く質問2

 

  • 「手術するかどうかは直前になったら決めるので、とりあえず手術枠だけおさえたい」は可能ですか?

 

→原則、これは承っていません。 これをOKにしてしまうとキャンセルが相次いだ場合、手術枠が歯抜けになってしまって本当に困って順番待ちをしている患者さんの手術の予定をたて難くなるためです。

 

 

  • 「アフラックや第一生命などの保険会社さんから、日帰り入院扱いにしてもらったら手術後に保険金が多めに支払われるといわれた。保険会社の書類を書くときに日帰り入院扱いにして欲しい」

 

→これは不可能です。入院施設がある病院やクリニックであれば日帰り入院扱いは可能だと思うのですが、当院は入院施設のない無床クリニックなので日帰り入院扱いはできません。

 

(*どうしても手術当日に入院を希望されるかたは、近隣の協力病院にお願いすることは可能です。しかし、コロナ関連で入院が制限されていて入院ができない場合もあります。当院の受付でご相談ください。)

 

 

  • 「アフラックや第一生命などの保険会社さんから、保険金がおりるかどうか調べるので手術名と手術コードを聞かれた。教えて欲しい。」

 

→診断名が腰椎や頚椎、ヘルニアや脊柱管狭窄症であれ、当院での手術名・手術コードは下記の4つのどれか、もしくはその組み合わせになります。加入されている保険会社さんに下記の4つの手術名と手術コードの全てを保険金の適応かどうか尋ねてみて下さい。おそらく、どの手術名でも保険金の適応になると思います。

 

【手術名】 (手術コード)

1 【内視鏡下椎間板摘出術】 (K134-2)

2 【内視鏡下椎弓形成術】 (K142-5)

3 【内視鏡下椎弓切除術】 (K131-2)

4 【経皮的椎体形成術】  (K142-4)

 

 

よくある質問 3(FESS:PELD/PED手術の待ち期間は?)

 

・手術の待ち日数は?

 

・腰部脊柱管狭窄症のPEL治療は約3,4ヶ月

・頚椎椎間板ヘルニア・頚椎症性神経根症のPED治療約2ヶ月前後

・腰椎椎間板ヘルニア・圧迫骨折手術は約1ヶ月前後

 

・どうして待つの?

FESS:PELD /PED手術かつ、日帰りかつ、保険適用で となると全国で当院だけです。みなさん順番を待たれています。保険適用である限り、順番となります。

 

 

・どうして待ち日数が異なるの?

・腰部脊柱管狭窄症PEL治療は手術がとっても難しくて、1日2件までしか手術ができません。そして、当院の約60%が腰部脊柱管狭窄症のPEL手術です。

 

・頚椎ヘルニアは手術時間は30分程度ですが、前後の麻酔時間、麻酔後のポジションなどのセッティングを合わせると90分ぐらいかかります。手術日が木曜日限定となるためやや混雑しています。

 

・一方、腰椎椎間板ヘルニア・圧迫骨折は手術が比較的容易ですので、空いている手術枠に入れることが可能です。ただ、腰椎椎間板ヘルニアはヘルニアが飛び出した方向や、場所、固さなどにより自然に良くなることもよくあります。

 

 

・待ちたくないかた

・「痛い、しびれているんだから早く手術して!」とおっしゃるかたもたくさんおられます。保険適用で手術をしている限り特別扱いはできないんです。その場合、外来で3つ提案をさせてもらっています。

 

「FESS:PELD /PED内視鏡治療にこだわる」のか、

「保険適用」にこだわるのか、

「早く手術」にこだわるのかです。

 

『FESS/PED内視鏡手術』を、

「保険適用」で、

「早く」だ!

もうこれは、正直、難しいです。

 

いわゆる、

 

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」で、

「人気アトラクション」を、

「待ち時間なしで乗せてほしい!」、どうしても、どうしても。

 

とほぼ同じで、ちょっと難しいんです。

 

 

どこを妥協していくかだと思います。

 

 

1.FESS:PELD /PED内視鏡手術にこだわる場合:順番をまつか、自費手術を検討する。(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで言うファストパス(待ち時間なく乗れる券)を購入して早くアトラクションに乗らせてもらう)

2.保険適用手術にこだわる場合:PELD、日帰り手術にこだわることなく切開手術を緊急で総合病院しにてしてもらうか、順番を待つか。

3.保険+早くにこだわる場合:総合病院などで、切開手術を緊急でしてもらう。

 

もちろん、その場合、紹介状を書かせてもらいますので遠慮なくおっしゃってください。

 

 

 

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

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よくある質問4(PELDを迷っているかた)

 

「内視鏡FESS: PED/PELD手術を迷っているかた」「PELD手術を受けない理由」を求めに来られるかたについてです。よく分かる心理です。

 

 

どうゆうことかと言うと、

ホームページやTVで見て、PELD治療をとっても気になって内視鏡治療を受けて楽になりたい。でも・・・・できれば受けたくない。実際に中京スパインクリニックを受診してPELD治療を受けない口実を探そう!って感じです。

 

 

例えば、ロレックスの腕時計がすごく欲しい!

 

お金も貯めたし、家族もOKしてくれる。

 

けど、どうしても、どうしても、どーーーしても欲しいか?と自分自身に問いただしてみると、そこまで欲しいと言うわけではない・・・気がする・・・。

 

もったいなしなぁー、、、迷う・・・。

 

一度、現物を見て気に入らない部分を探そう、そして購入をやめる理由を見つけたいみたいな感じと一緒です。

 

結論から言うと、私たちは、内視鏡手術PELD/PEDをゴリゴリに薦めることはないです。迷っているようなら止めておいた方が良いです。

 

最大の理由は1つです。

 

ヘルニアや狭窄症は、ガンではないので命に直結しないからです。(ただ、麻痺症状が進行していたりする場合は手術をオススメする場合もあります。)

 

そのPED/PELD内視鏡手術を受けない理由を探しに来られる方は、内視鏡手術PELD,PED手術をしてほしいけど、受けなくて済むなら受けたくない!みたいな感じで受けない理由を探しに来られます。

 

では、内視鏡手術PELD/PED治療を受けなくてよい理由をさらに4つ書いておきますね。

 

1.リスク0%の手術ではなく、術後血腫、再発、傷口の感染などを含めて合計約1、2%のリスク(逆に言うと99〜98%何も無く終了します)が考えられる。(もちろん、私たちはゼロリスクを目指して内視鏡手術をしますよ。)

 

2.全員100点の改善(新車に戻します!)を必ず約束しますとはいえない。(その方の年齢、患った期間、狭窄症なのかヘルニアなのか?そのかたの生活状況や、お仕事内容などによって異なるからです)

 

3.入院がないため、生命保険のお金がでないことも考えられる。(加入されている生命保険会社に聞いてくださいね。)

 

4.ガンとは異なり死ぬ病気ではない

 

最後に、スタッフ全員で全力で内視鏡治療をしますが、迷うなら止めておいた方が良いです。

 

あくまでも、「現在の症状を軽減させて日常生活を送りやすくしましょう!」というのがFESS; PELD/PED内視鏡手術の目的です。 0%リスクで、即日100%の改善(新車に戻す!)を必ず約束する手術ではありません。

 

そんな魔法のような手術があるようなら、私自身の左足(左足が痺れて、左足の動きは悪い、朝方の腰痛が強く、起きた直後は腰と左股関節が痛くて動けない)も、是非、その魔法の手術で新車に戻してほしいですもんwww

国内はもちろん、アメリカ・ヨーロッパ・アジアを含め世界の医療・手術をたくさん見てきた医師の私の左足は新車には戻っていません。医学的根拠のある魔法の手術を見たのなら、世界中のどこでもいいので、その手術を受けに行きます!全員に勧めますし、私自身、クリックを長期休業して猛ダッシュでその手術を学びに行きます!

 

ただ、そんな魔法の手術はこの地球には無いんです。

FESS:PELD/PED/PEL治療は、身体への負担は非常に少なく社会復帰も早く、現段階で考えられる最高峰の手術と考えますが、魔法の手術ではありません。

 

よくある質問5 なぜ他の病院は内視鏡PELD手術してないのですか?(PELD内視鏡手術が普及しない理由)

 

 

 

説明:私が個人的に考える理由は3つあると考えています。

 

 

脊椎内視鏡手術機器に汎用性(はんようせい)がないこと。

 

PELDで利用する内視鏡や手術機器は他の手術(例えばお腹の手術や、心臓手術など)で利用できないので流行らない。一方、従来のパックリ切開の脊椎手術の場合は、手術機材を他の手術(腹部や心臓や脳など)で利用可能で、広く利用でき汎用性があります。

 

利益が出にくい手術であること。

 

ようは、PELD手術は儲からない手術なんです。病院の持ち出し機材・費用がとっても多いんです。パックリ切開手術と内視鏡PELD手術は保険診療では手術代金ほぼ同じです。病院の持ち出し費用の少ないパックリ切開手術の方が利益率はめっちゃ良いです。

なので、他の病院はPELDをやりたがらないです。PELD手術は手術するほど赤字になることがあるので、1,2週間ほど入院してもらって入院料で利益をださないとあかんのです。

 

私が勤務医時代、ある先生から「竹内くんね、PELD手術ってものすごくお金がかかるのよ。持ち出しが多い手術なのよ。しかもPELD機材は非常に高価だから慎重に扱ってよ。頼むよ!PELDは手術機材などで病院からの持ち出し出費が多すぎるから、保険適用で少ない手術料金やっているとすぐに足がでる、自分の首を絞めるようなもんなんだから!!!」と言われてました。

 

当時は「ふーーん。知らんし。」と思ってましたが、

 

開業して、経営側にまわると「なるほどなー」と感じます。

 

でもまあ、患者さんからしたら、それこそ

「そんなこと、知らんし!」

「じゃあ、やらなければエエやン!」

ですもんねwww

わたしも、「これはめちゃくちゃ良い手術だ」と思ってやっているので、そこはしゃーないですね。

 

 

最後に、医療もアメリカ思考なこと。

ところで、みなさん、どっちの医師に診てもらいたいですか?

 

A. ニューヨークの大病院に10年間勤務していた英語ペラペラで気さくな日本人医師、

 

B.    北京の大病院に10年間勤務していた中国語ペラペラで気さくな日本人医師、

 

どうですか?

 

 

そう、それです!

 

 

ほぼ全員の患者さんがAの医師を選ぶと思います。(日本人はアメリカ大好でUSAに憧れているかたが多いです。ハワイに行ってみたいですよね?私も行ってみたい♡)

 

医師側も同じです。医者はアメリカの学会に積極的に参加し、アメリカの治療・アメリカの診断方法・アメリカの手術技術を学び、それを主軸に治療を行います。

 

アメリカの脊椎手術は背中を大きくバサーっと切開して、ボルト・ネジ(鉄板)をグリグリ入れて背骨をまっすぐにする固定手術が主流です。

小さい傷でチマチマした内視鏡手術なんて全くしてません。なので、アメリカがやってないような内視鏡PELD手術は日本では流行りません。

 

PELD手術って初期の段階ではとってもとっつきにくい手術手技なんです。チマチマしていてほんとやりにくい手術手技なんです。

 

やればやるほど、病院は手術材料・手術機材の持ち出し費用が多くなって赤字になり、経営陣からグチグチいわれる。手術手技はチマチマしていてとっつきにくい・・・。

 

「PELDなんてやってられっかよ!」となっちゃうんです。

 

 

PELDはパックリ切開手術に比べてドーンと利益がでる手術では無いですが、うすーい利益を蓄積して曇ってきた内視鏡の修理代にあてたり、新らしく内視鏡を購入する代金にあて、壊れた鉗子を修理代金にしたりって言うの繰り返しています。

 

決して、「自費手術・保険外手術・自由診療にしていきます!」とか、「自費手術をお勧めます!」とか、「術後は個室使用料金を頂きます」ではないですので、誤解しないでくださいね。

 

当院は今後も全例保険適用PELDかつ、術後個室料金も無料です。

 

人生100年時代、みなさんの大切なお金は老後の資金として蓄えてくださいね。

 

銀行さんに「中スパさん、、、この経営状況・・・ほんまにやばいですよ」って言われるまではやり続けていきますね。

 

それまでは、私の残り14%の体感人生、ギリギリまでPELD治療していきます!

 

 

 

 

〒470-0115

愛知県日進市折戸町笠寺山50-6

腰・首・頭の中京スパインクリニック 脳神経外科・リハビリ科・整形外科

電話0561−73−1900

FAX0561−72−8818

 

RECRUIT採用情報

当院は、病気やけがでお困りの患者さんの立場に立ち、
優しく笑顔で接していただけるスタッフを募集しています。

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※新クリニックのため、住所やクリニック名ではカーナビには出てきません。「日進市民会館」に設定して向かってください。日進市民会館の隣です。